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鹿児島茶のはじまり

鹿児島県のお茶のはじまりは、鎌倉時代に平家の落人が、北部山間地の手蓑にて茶栽培を始めたという説や足利時代に吉松町の般若寺に宇治から茶種子を取り寄せて撒いたという説などがあります。その後は島津藩政時代に奨励され、本格的な栽培は、第二次大戦後になってからになります。昭和40年ごろからさらに発展し、今では全国第二位の生産県となっています。

鹿児島県のお茶

鹿児島県は、九州の南端に位置し、本土と甑島、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美群島など200余りの島々からなっています。

 

お茶の栽培は大きく分けて、気候が温暖で走り新茶を生産する温暖相場地帯、機械化により良質な茶を低コストで生産する畑作平坦地帯、冷涼な気候を生かして上級茶を生産する山麓傾傾斜地帯で作られています。

 

他茶産地ではあまり栽培されていないゆたかみどり品種を、鹿児島県の代表的な奨励優良品種とし、全国栽培面積2528haの内、鹿児島24.3haで約95.06%栽培しています。ほか、やぶきた、さえみどり、あさつゆ、おくみどり、かなやみどり、やまとみどり、くりたわせなど多品種にわたります。(平成22年推計現在)

 

※お茶コラム「お茶の品種」をご参照ください。

 

知覧茶って?

知覧茶は、鹿児島県南九州市で栽培されているブランドです(地域団体商標)。もともと3つの地域にまたがっており、それぞれ「知覧茶(知覧町)」「頴娃茶(頴娃町)」「川辺茶(川辺町)」と言われていましたが、2007(平成19)年、市町村合併で3つの地域が合併して南九州市が誕生したことにより、2017(平成29)年「知覧茶」に統一されました。

 

温暖な日照条件に恵まれ、良質なお茶づくりに有利な立地を生かして育てた知覧茶は、透き通った若緑色とさわやかな香りが特長で、近年では農林水産大臣賞で連続日本一や全国茶品評会日本農業中央会長賞受賞をはじめ、各種賞を度々受賞しており、全国的に高い評価を得ています。