ホーム お茶コラム > 来客時に知っておきたい!スマートな「おもてなし」

来客時に、お茶とお菓子をスマートに出せたら素敵ですよね。そこで、今更聞けない? お茶とお菓子の出し方の素朴な疑問をご紹介します。

お茶をお出しするということは、お客様への「おもてなし」を意味します。そのため、お客様が見えたら、できるだけ早くお出ししましょう。

Q お茶はどう出すのがいいの?

お茶は茶碗に注いで、底を軽く拭き、茶碗と茶卓と別々にお盆に載せて運びます。これは、お茶を運んでいる間に、お茶が茶卓にこぼれて濡れるのを避けるためです。茶碗や茶卓が濡れていると、茶碗と茶卓がくっついてしまうことがあります。

お盆を一旦サイドテーブルまたはテーブルの下座(入口近く)にお盆を置き、茶碗を茶卓に載せて、上座から順にお客様の右側から「失礼します」と声をかけて両手で差し出します。

この時、写真のような木目調の茶卓の場合は、木目がお客様と平行になるように置きます。茶碗に絵柄がある場合は、お客様に絵柄を向けてお出しします。

 

 

こんな時も慌てずに、落ち着いて対応しましょう。

 

上座はどっち?

入り口から一番遠い席が上座となります。

 

置くスペースがない。

もし書類などが拡げられていて置く場所がない場合は、「こちらでよろしいでしょうか?」と聞いて、邪魔にならないような場所に置きます。

 

スペースがなくて、右側から出せない。

スペースがないなど右側から出すのが難しい場合は、無理に右から出そうとせず、左から出します。

 

暑いので、冷茶を出したい。

コースターを下に敷き、その上にコップを置いてお出しします。

 

おしぼりを置く場所は?

お客様の右側に置きます。

 

お茶を出してから、だいぶ時間が経過したけど・・

お茶を出してから1時間以上立った場合は、1回目のお茶とは違うものをお出ししましょう。打ち合わせや商談の際は何度も入室するよりも、2回目のお茶をお出しする時に入室して、1回目の茶碗を下げてから、2回目のお茶をお出しします。

 

Q お菓子とお茶はどう置くの?

お菓子は左、お茶は右に置きます。お菓子がある場合は、お菓子から先に置きます。お菓子の個包装は外しておきましょう。

※その時の状況で、臨機応変に対応してください。

 

 

 

手土産を頂いたけど・・

頂く際は両手で受け取り、その場で「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。品物は、そのままにせず上座または別室に移します。のしや掛け紙がある場合や、「ご家族でどうぞ」と言われた場合は、その場で開けずに納めておきます。

 

手土産のお菓子は出した方がいいの?

会社では、頂いた手土産をそのままお茶うけとして出すことはタブーとされています。ただ、アイスクリームなど冷たいものや長時間置いておくと風味が損なわれるものについては、「お持たせですが、頂いてもよろしいでしょうか?」と了承を得てお出しすることができます。

 

自宅では、もてなす側はお茶菓子を用意しておくのが前提ですが、ケーキなどすぐ食べられるものであれば、その場でご一緒にいただくのが礼儀とされています。用意していたお茶菓子と重なった場合は、手土産を優先させるのが良いとされています。

ただ、ご家庭によっては、神棚や仏壇にお供えしてから頂くということもあります。