ホーム > お茶コラム > お茶の歴史 > 大福茶と六波羅蜜寺
天暦5年(951年)、京の都に疫病が流行したときに、六波羅蜜寺の空也上人が、お茶を振る舞ったところ、疫病がおさまったといわれています。 その後、村上天皇がその徳にあやかって、年始にお茶を服されるようになり、「皇(王)服茶=天皇が飲むお茶)といわれるようになりました。
後にこの習慣が庶民にも広まり、幸福をもたらす意味から「大福」の文字が当てられるようになりました。今でも六波羅蜜寺では正月三が日、大福茶がふるまわれ、その習わしが残っています。
六波羅蜜寺
京都市東山区松原大和大路東入二丁目轆轤81-1
電話番号 075-561-6980
アクセス 市バス「清水道」下車徒歩7分
11月13日は空也上人の忌日にあたり、毎年11月の第二日曜日には、空也堂(正式名称は、紫雲山光勝寺極楽院)で、空也忌が営まれます。もともとは三条櫛笥(現、神泉苑通)にあったことから、櫛笥道場とも呼ばれました。
献茶式で大福茶をお供えしたした後、空也僧による歓喜踊躍念佛と重要無形文化財である六斎念佛焼香式が奉修され、最後に参拝者に大福茶が振るまわれます。
紫雲山光勝寺極楽院(空也堂)
京都市中京区蛸薬師通油小路西入る亀屋町288
アクセス 市バス「四条堀川」「堀川蛸薬師」から徒歩3分