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カフェイン
カフェインとは、お茶の「苦味」の主成分です。茎よりも新芽に多く含まれるので、新芽を多く使う玉露、上級煎茶、抹茶に多く含まれます。
グラフは、茶葉100g当たりのカフェイン量です。お茶の場合(抹茶以外)は抽出して飲みますので、1/20程度まで減少します。
グラフは、カップ一杯当たり(100ml)のカフェイン量です。浸出方法は、各お茶によって異なります。
抹茶は、茶葉ごと溶かして飲みますので、ほかのお茶に比べてカフェインは多くなります。
玉露は、濃厚なとろりとしたお茶のエキスを味わうため、カフェインは最も多くなります。
カフェイン量 (100ml当たり) |
浸出方法 | |
抹茶 | 64mg | 茶2g |
玉露 | 160mg | 茶10g、60℃、60ml、2.5分 |
煎茶 | 20mg | 茶10g、90℃、430ml、1分 |
釜炒り茶 | 10mg | 茶10g、90℃、430ml、1分 |
番茶 | 10mg | 茶15g、90℃、650ml、30秒 |
ほうじ茶 | 20mg | 茶15g、90℃、650ml、30秒 |
玄米茶 | 10mg | 茶15g、90℃、650ml、30秒 |
ウーロン茶 | 20mg | 茶15g、90℃、650ml、30秒 |
紅茶 | 30mg | 茶5g、熱湯、360ml、1.5~4分 |
コーヒー | 60mg | コーヒー粉末10g、熱湯、150ml |
参照:日本食品標準成分表 2015年版(七訂)
カフェインの最大摂取量と効能
日本では、カフェインの1日当たりの摂取許容量の基準はありません。カナダの保健省によると「健康への悪影響がない」と推定されるカフェイン最大摂取量は、健康な大人で1日あたり400㎎。妊婦さんの場合は、1日200~300mgに抑えるよう注意喚起されています。なお、カフェインの持続は、摂取してから約30分後~4~5時間程度と言われています。
カフェインの効能には、疲労回復、覚醒効果、利尿作用、代謝促進といったものがあげられます。勉強や仕事の合間に、お茶を一杯飲むことで、作業効率のアップにも役立ちます。
お茶には、テアニン(アミノ酸)が含まれており、カフェインの作用を穏やかにしてくれるので、同量のカフェインに比べるとマイルドです。
カフェインは、湯温が高いほど溶けやすく、低いと溶けにくい性質があるので、カフェインの効果を期待する場合は熱湯で、逆に抑えたい場合は低温でいれるなど、淹れ方を試してみてください。