ホーム お茶コラム > 「玄米茶」っていうのに玄米じゃないの?

もったいない、から始まった玄米茶

「玄米茶」と聞くと、たいてい玄米が入っていると思いますよね?
ですが実際、玄米茶の多くは、炒った白米がブレンドされています。

ではなぜ、「玄米茶」というのでしょう?

 

玄米茶のルーツは、京都の茶商が鏡開きで割った後の餅を、

なんとか使えないかと、炒ってお茶にをブレンドしたのが始まりといわれています。
これぞ、京都ならではのもったいないという、「しまつの心」の精神が生み出した賜物ですね。

 

次第に玄米が使われるようになりましたが、白米の方が焦げにくい、香りがよいなどのことから、白米が多く使われるようになりました。

今では、「玄米茶」という言葉は世の中に浸透していることから、どちらを使っていても「玄米茶」という表記ができるようになっています。

玄米茶ってどんなお茶?

玄米茶は玄米:茶葉=1:1の割合で混ぜているものが一般的になっていますが、お茶屋さんによっては玄米が多かったり茶葉が多かったりというのはあります。

玄米茶に使われる茶葉は、比較的安い番茶が多いですが、最近では上級煎茶や玉露などを使った、品質の高い玄米茶も増えています。また、白いポップコーンのようなものが入っていることがありますが、これは米をはじけさせたもので「花」と呼ばれています。

入れることで華やかに見えるため、飾りとして使われています。

玄米茶は和のハーブティーとも言えますね。