2019/05/15
15日は葵祭
5月15日は京都三大祭のトップを飾る「葵祭」です。
当日は観覧席で撮影予定の為、まめ知識を紹介します。
葵祭は正式には「賀茂祭」と呼ばれていて、
上賀茂神社(正式名称「賀茂別雷神社」かもわけいかづちじんじゃ)と、
下鴨神社(正式名称「賀茂御租神社」かもみおやじんじゃ)の例祭で、
行列のすべてに葵(フタバアオイ)の葉が飾れているのがその名の由来です。
5月1日からさまざまな神事が始まっているのですが、
一般的には、15日の午前に京都御所を出発し、
下鴨神社から上賀茂神社へ向かう「路頭の儀」と呼ばれる巡行の、
平安絵巻さながらの優雅な行列が最大の見どころとなっています。
でも・・・祭の本当の主役は「勅使」なんです。。。
賀茂祭は、6世紀頃に飢餓疫病が蔓延したのを機に、
祭礼を行ったのがその始まりとされているようですが、
平安時代中期には隆盛を極めたそうで、
紫式部の「源氏物語・葵巻」や清少納言の「枕草子」にも登場し、
「今昔物語」や「徒然草」にも描かれています。
応仁の乱以降は行列が途絶えるほどに衰退し、
その後は復興と衰退を繰り返す波乱万丈の歴史を辿り、
戦後の昭和28年に行列の巡行が復活しました。
31年からの斎王代の登場と共に女人列も復興し現在に至り、
総勢500人にも及ぶ騎馬列や牛車、風流傘等は、
平安王朝を偲ばせる京都ならではの優雅な行列となっています。