2021/08/13
お盆
今年はコロナ禍で京都のお盆の行事も縮小されていますが、
例年のお盆では、盂蘭盆の前に精霊を迎える「六道まいり」があります。
この「六道」とは、「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」
「人道」「天道」の六つの冥界のことを指し、人は因果応報によって
生死を繰り返しながら流転するという仏教の教義からきていますが、
東山区には「六道の辻」があり、古くより葬送の地の入口にあたり、
いわゆる「この世」と「あの世」の境目とされていた場所で、
そこの建つ「六道珍皇寺」で7日から10日までの間で、
精霊をお迎えする風習のことが「六道まいり」です。
境内では「閻魔大王」や「小野篁」像があり、「迎え鐘」を撞いて
精霊をお迎えし、16日の「五山の送り火」で送ります。