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2024/01/18

龍谷大学政策学部主催で、留学生に向けてお茶体験会を開催しました

龍谷大学深草キャンパスにおいて、
留学生に向けたお茶体験会(煎茶道&淹れ方)を開催しました。

政策学部の「グローカル戦略実践演習(ローカル×グローバル)」という演習科目の一環として、3回生の6名が企画したもので、
京都のものをどのようにして海外展開していけばいいか、分析・議論・提案し、
実際に企業の販売戦略に生かしていくという実践に基づいた演習になります。
今回ご縁を頂き、日本茶(宇治茶)について考えて頂いています。

まずは煎茶道体験です。
しつらいなどのもてなしについて、そしてお茶とお菓子を楽しみました。

指南 東仙流 貴香庵 米内香苗さん
お軸 表千家堀内宗心書「喫茶去」
お花 レッドウィローとスプレーストック
お茶 ちきりや銘茶 宇治煎茶神泉
お菓子 二条駿河屋さんの雪餅

KBS京都様の撮影も入り、なかなか緊張なひととき・・。
茶道はよく知られており、体験されることもあるかとは思いますが、
煎茶道は日本人でもまだ知らない方も多いので、
よい体験になったのではないでしょうか?

 

続いて、煎茶の淹れ方体験です。
こちらはちきりやが担当させていただきました。
煎茶道はおもてなしのお茶、淹れ方は自宅で楽しむお茶、というコンセプトとなっています。

   

日本茶の中でも「煎茶」は、日本で一番多く飲まれているお茶であること、
宇治茶ブランドはどういうものか、
お茶に含まれている栄養成分とお湯の温度の関係、
急須の時代の変化、などを軽くお話しました。
そのあと、一煎目、二煎目まで淹れて、味の違いを見ていただき、
最後は茶殻をポン酢で食べていただきました。

お茶:ちきりや銘茶 宇治煎茶瑞雲
お菓子:宇治抹茶あーもんど

日本でも、ペットボトルの流行とともに、
急須で日本茶を飲む人が減ってきており、
急須を知らない、使い方がわからない人が増えています。
「日本茶の中で何が好きですか?」と聞くと、
「麦茶」と返ってくることもあります。
※原材料は「日本茶」は緑茶、「麦茶」は大麦なので別物になります。

昨今、生活スタイルの変化とともに、家族だんらんの機会が減り、このままでは急須でお茶を淹れるという日本茶の伝統文化がだんだん失われていくのでは、という危機感すら感じています。

日本茶というものは、風味を味わうのもそうですが、
五感を通じて、文化や空間をも愛おしむ、そういった素晴らしいものだと思っています。
今回、若い世代が日本茶について向き合うきっかけとなり、
また、海外の方にも日本文化を知っていただく良い機会になりました。


改めて龍谷大学政策学部の皆様、ありがとうございました。