ホーム お茶コラム > 北野天満宮 御茶壺道中

毎年、11月26日には、北野天満宮で御茶壺道中が開催されます。10時45分頃から一の鳥居を出発して本殿へ、山城六郷(木幡、宇治、兎道、桃山、小倉、八幡、京都、山城)の各産地から集まった新茶(抹茶の原料である碾茶)が運ばれます。

 

『北野天満宮社報167号』によると、明治15年11月26日に、宇治茶師たちが御茶壺を奉献、口切式を執行したことが記載されており、これが現在まで続けられています。

また、『京都市茶業百年の歩み』より、 大正12年~明治14年、昭和25年は、三条ちきりやから行列が出発し北野天満宮へ向かったという記録があります。 今はこの一の鳥居から本殿へ向かうだけとなっています。

宮司の後を楽人、茶摘み娘、唐櫃が続きます。

楼門をくぐったところで、宮司がお祓いをしてから進みます。

そして三光門を抜けて本殿へ。

唐櫃には、「献茶御壺」と「地域名」が書かれています。

本殿前に唐櫃から茶壺が取り出され、唐櫃の上に置かれて並べられています。

アップにするとこんな感じです。

そして本殿で御茶壺奉献祭、口切式、献茶祭という一連の祭儀が斎行され、関係者に新茶が振る舞われます。献茶祭は12月1日10時から行われます。