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2018/10/09

宇治茶まつり2018から宇治橋周辺を巡る旅

宇治茶まつり2018から宇治橋周辺を巡る旅

10月7日は宇治橋周辺で「宇治茶まつり」がありました。

スタート地点のJR宇治駅前では、

「宇治茶レディー」が水出し玉露のサービス 🙂 

 

鎌倉時代から始まったとされる「宇治茶」は、

室町時代後期を経て江戸時代に確立し、

800年の歴史と伝統を誇る日本一のブランドとなっています。

 

この日は、豊臣秀吉が宇治川の水を汲んで茶会を開いたという故事に倣い、

宇治橋の「三の間」といわれるところに結界を設けて、釣瓶で清水を汲み上げ、

献茶が行なわれる興聖寺へ運ぶ「名水汲み上げの儀」が行なわれました。

 

「源氏物語」の主要な舞台が宇治の地に設定されていることから

「宇治十帖」と呼ばれ、

宇治橋西詰にある「紫式部像」がゆかりの古跡へと誘ってくれます。

 

そこから世界文化遺産の「平等院」へと続く参道の両脇には

茶店や土産物屋が軒を連ねてますが、

緑茶や抹茶スイーツのブームに乗って、国内外の観光客で賑わってました。

 

塔の島・橘島の府立宇治公園から朝霧橋で東岸へ渡ります。

 

異母兄弟の仁徳天皇に皇位を譲るために自害したとされる「菟道稚郎子命」を祀り、

「宇治茶まつり」の「名水汲み上げの儀」では宮司さんが奉仕されます。

 

宇治神社に隣接しているのが、世界文化遺産に登録された「宇治上神社」です。

 

「菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇」を祀り、

拝殿と本殿は国宝に指定されています。

特に本殿は平安時代後期造営の「一間社流造」で、

現存する神社建築としては日本最古のものとされています。

 

 

室町時代に将軍家から認められた茶園「宇治七名園」とともに、

お茶には不可欠な水「宇治七名水」が定められましたが、

境内にはその一つ「桐原水」だけが唯一枯れることなく湧き出しています。

 

興聖寺は日本で最初の曹洞宗の寺院で、1649年に宇治七名園の一つ

であった「朝日茶園」の地に再興されました。

本堂に通ずるゆるやかな参道は「琴坂」と呼ばれ、

紅葉の名所でも有名で「宇治十二景」の一つとなっています。

 

山門は中国建築の竜宮門を彷彿とさせるアーチ型が特長で、

この日、本堂では八十八夜の頃に摘まれて茶壺に入れられた新茶を、

封をした茶壺の口を切った後に石臼で抹茶に仕上げ、

「名水汲み上げの儀」で汲み上げられた清水を使ったお湯で点て、

茶祖に献茶をする「茶壺口切の儀」が行なわれました。

 

 

「茶壺口切の儀」の後、山門前の茶筅塚では使い古した茶筅を供養する

「茶筅塚供養の儀」が営まれました。

 

 

京阪宇治駅からは歩いても半日で回れるコースです。

二つの世界文化遺産と宇治茶巡る旅はいかがでしょうか。