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2018/06/22

七月の歳時記2018

 

京都三大祭のひとつ「祇園祭」は、平安時代から続く疫病退散を祈願する神事として、一日の「切符入り」(各山鉾町で行なわれるいわゆる神事の打ち合わせ)から始まり、三十一日に執り行われる八坂神社境内での「疫神社夏越祭」で幕が閉じられます。

 

2014年(平成26年)には、約半世紀ぶりに「後祭」が復活しました。
これまで17日を中心におこなわれていた行事が「前祭」となって23基の山鉾が巡行となり、24日の「後祭」には残り10基の山鉾が分かれての巡行となりました。(復興を願う鷹山は後祭の参加を目指しています)祇園祭といえば、各山鉾町で豪華絢爛な懸装品を披露する宵山と、その山や鉾が市内の中心街を巡行するのがハイライトの祭との捉え方が大方のように思いますが、古来、創生期より八坂神社の祭礼として、市中の疫病を祓うための神輿渡御が中心であり、山鉾の巡行はその道中を清める露払いの役割であったともいわれています。

 

「前祭」の山鉾巡行が終わった17日の夕方に、八坂神社の石段下に集まった三基の神輿【素戔嗚尊 ・櫛稲田姫命 ・八柱御子神】による出発式があります。豪華絢爛で優美な山鉾巡行とは真逆の、雄壮、勇猛で豪快な差し上げや差し回しの神輿渡御を見物する観衆も年々増加し、外国人観光客も急増している昨今、祇園祭の楽しみ方も多種多彩になってきています。詳しくは弊社ホームページの「祇園祭」をご覧ください。

 

 

 

京都の七月は、祇園祭で始まり祇園祭で終わる祇園祭の一か月ではありますが、「前祭」の宵山の頃の夕立で真夏の到来を感じ、「あとのまつり」の語源ともいわている「後祭」が終われば、力が抜けたような気がするのも、京都人ならではの証しなのでしょうか。ほかにも、貴船の水まつり、下鴨神社の御手洗祭、鹿ケ谷カボチャ供養、狸谷山火渡り祭、愛宕神社の千日詣り等々、京都らしい伝統行事が続きます。梅雨も明け、暑い暑いといわれている真夏の京都へと、季節の移る歳時記です。

 

七月の花は、
半夏生、菩提樹、梔子、蓮、睡蓮